山梨県中小企業団体青年中央会は創立50年という記念すべき年を迎えます。
 50年の永きにわたり活動ができましたことは、諸先輩方による、組合青年部及び青年中央会の
活動の目的である中小企業組合の発展に資する活動の賜物であります。深く敬意を表するとともに、
関係諸団体の皆様のご指導ご支援によるものであります。まずこの場をお借りして心より感謝を申
し上げます。
 山梨県中小企業団体青年中央会は、昭和47年、山梨県内の中小企業組合に所属する企業の若手
経営者や後継者が集い発足しました。平成4年には中小企業組合等の青年部組織を会員とする団体
に改組し、現在では22青年部、680社余りの中小企業者が集まる組織となり、中小企業組合等
の発展に資する組合青年部事業の活性化のため、組合間又は企業間の連携を強化し県内中小企業者
の健全なる経営に寄与することなどを目的として各種の事業を行って参りました。
 我々中小企業者を取り巻く環境は短い周期で大きく変化をしております。近頃の話題に触れます
と、働き方改革は企業の労使について見直す機会となりました。年号が令和に変わり新しい時代の
幕開けに私たちは立ち会うことが出来ました。また地震や大雨など自然災害が毎年のように発生し、
被災された方が大勢いることも残念ながら記憶に残ります。国連サミットで世界的な取り組みが促
されたSDGs(持続可能な開発目標)は企業も個人も特に環境に対する意識変革を前進させました。
 インターネット、スマートフォンの普及に伴い急速なIT化が進み、高効率な社会活動を老若男
女問わず享受できるようになったことは経済の国際化を現実的に感じることができました。
 そしてコロナ禍です。世界中がこの困難に直面し、不要不急な外出を控え、接触を限りなく減ら
さなければならないなど、私たちの行動や働き方に変化を求められました。未知のウイルスによる
パンデミックは初めて経験することです。これを理由に経済、技術、日常までも大きく日々変化を
しています。この様な中、56年ぶりとなる日本でのオリンピックが2020+1として開催されま
した。開催が困難と言われる中でも関係する皆が知恵を出し合い開催されたことは日本人としてと
ても誇らしく思います。
 これから私たちはWith コロナ・After コロナの時代に求められる新生活様式「ニューノーマル」
に対応する新しい持続性の高い環境、社会、経済を創っていかなければなりません。中小企業者の
経営基盤は限られています。このため事業者による「連携」は欠かせず、何事にも力を合わせて実
現させていくことがオリンピックの開催と同様に非常に重要な事です。
 創立50周年は、山梨県中小企業団体青年中央会が新たな存在意義を発揮しなければならない大
きな節目といえます。改めてこれからも「連携」を促進する県内中小企業組合・青年部組織の活動
を支援し続け、ひいては地域社会に対し希望と夢を与えることが出来る経済団体の一員として、山
梨県中小企業団体青年中央会は次の10年、さらに100年に向けて邁進していく所存です。 

 

山梨県中小企業団体青年中央会

会 長  川 崎  太