■平成15年(2003)2月号
山梨県中小企業団体中央会機関誌■平成14年度中小企業組合活性化情報
2月号の紙面から
主な内容
●2003新春中小企業団体交流会を開催
●外形標準課税 資本金1億円以上の法人を対象に導入
●コラム「のろし」
●景況情報
●金融アラカルト(美駒信用組合、商工組合中央金庫甲府支店)
●Q&A「持分の払戻しに関する問題」等
●県内トピックス 活動あれこれ
●専門家講座 「ISO入門3」中小企業診断士 藤田泰一氏
●山梨県の中小企業労働事情実態調査概要
●支所日誌
●研修日誌
●若者の声 |
2月号詳細記事
■若者の声 「感動、学生スポーツ!!」
毎年、暮れから正月にかけて高校生のスポーツが数多く行われている。恒例の行事になっていて、これらの大会で、地元代表を応援しないと正月になった気がしないという人も多い。そして今年も数多くの勇気と元気をもらった。
それにしても学生のひたむきで一心不乱に戦っている姿は見る人を感動させてくれる。春夏の高校野球、冬のサッカー、ラグビーはその代表的な大会である。また、その他の競技でも全国大会の価値は全く同じである。どんな競技でもインターハイ予選を勝ち抜き、県代表になることは非常に困難なことである。決められたルールの中で高校の3年間という限られた時間の中で懸命に努力する姿は実に素晴らしい。若者は夢と希望を胸に、自己の目標を達成するために高校を選んで入学し全国大会をめざす。それぞれの若者は本当にそのスポーツが好きであり、将来はプロという願望を秘めていることもある。
高校生は技術的、体力的に最も伸びる時期であり、努力の成果は割と見えやすく、やりがいはある。しかし、努力を継続することは難しく、途中で壁にぶつかり挫折を経験することも多い。チームでプレーするスポーツでは、個人の技術・体力と伴に連係プレーや戦術、チームワークが非常に重要になる。そして、レギュラーを獲得するためにこつこつと懸命に努力し競争する。しかし、全員が希望のポジションで選手になれるわけではない。スポットライトは当たらないが、自己を犠牲にして、自分の役割に徹してチームの勝利に貢献しようとする姿が多く見られる。ある選手がインタビューで答えていたが『控え選手、マネージャーがいたから頑張れた。感謝してます』と。また、指導者はもちろん、学校関係者、保護者の協力も非常に大きい要素である。
みんなの気持ちが一つになったとき、栄光を掴むことができる。しかし、どんな競技でも、全国優勝する学校は一つだけであり、目標を達成できないで敗れてしまう学校がほとんどである。それでも生徒達は最後の試合に負けても、その過程で精一杯の努力をしていれば、すがすがしい気持ちになり、充実感、満足感が残る。
高校生の場合、最後の大会で敗れると3年生は引退する。その学校そのクラブで伝統があるが、翌日3年生が部室の大掃除をすることが多い。部室を整理することで気持ちも整理し、一つの区切りをつけるのである。使える私物は後輩に譲り渡し、受験など新しい目標に挑んでいく。人は竹と同様に節目が多くあるほど強くなれるのである。だからこそ、学生時代は思いっきりスポーツすることを勧めたい。人生では自分の思い通りにならないことが多いが、前向きに強く生きていかなければならない。良いときも悪いときもあり、挫折を味わいながら鍛えられる。
若者は、精神的にも肉体的にも未熟で発展途上であるが、スポーツをとおして著しい成長を遂げることができる。こんなところに、多くの人が共感し、その心を虜にする学生スポーツの魅力があるのかもしれない。(県教委派遣研修生 奥山誠一)
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