■平成14年(2002)12月号
山梨県中小企業団体中央会機関誌■平成14年度中小企業組合活性化情報
12月号の紙面から
主な内容
●郡内地区会員研修会・交流会
●中小企業総決起大会
●中小企業挑戦支援法成立
●コラム「のろし」
●景況情報
●金融アラカルト(甲府中央信用組合、商工組合中央金庫甲府支店)
●栄誉「秋の叙勲ほか」
●県内トピックス 活動あれこれ
●専門家講座 「ISO入門2」中小企業診断士 藤田泰一氏
●補助事業その後「社団法人山梨県歯科医師会」
●支所日誌
●研修日誌
●若者の声 |
12月号詳細記事
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若者の声 「携帯電話は必需品?」
今や山梨県でも、よほどの山間部に行かない限り携帯電話が通じるようになった。情報の早さが問われる現代を反映しているのかもしれない。大人は、業種によってはビジネスで携帯電話を持たざるを得ない状況になってきている。
高校生の携帯電話に関する実態をアンケート調査(甲府市周辺の高校生343人対象)したところ、携帯電話を持っている生徒が87%であった。主な使い方は家族との連絡、友人・恋人との通信である。通信としたのは通話だけでなくメールがかなり多くの割合で利用されているからだ。場合によっては、メールの方が相手の時間を拘束しないし、1日1回のチェックで済むので、わずらわしくなく便利なのである。
契約会社は、ドコモがやはり強いが、auの学割(学生は半額)も魅力があるようである。気になる料金は、一ヶ月およそ3000円〜7000円であった。支払方法は、「親が全額払っている」が70%、「自分で払っている」が25%であった。親が払っている場合は、ファミリー割引などを上手く活用できるし、子供が一ヶ月にどれくらい使っているかを把握できるという利点がある。
携帯電話に求める機能については、iモード等のインターネットに接続ができ、情報がリアルタイムに得られるものが標準になっている。大学、短大、専門学校等では休講の情報を電子掲示板に書き込み、学生が携帯電話でいつでもどこでも調べられるようになっているケースも多くなってきている。また、携帯電話の画面に店のクーポン券を表示して、それを店員に見せるだけで割引サービスが受けられるしくみも使われている。若者の間ではカメラ付きの携帯電話がとても流行っているし、当然のように音楽を聴くことができ、ゲームができる機能が求められている。携帯電話の機能については、コンピュータの端末としてや、リモコンとして日々進歩し、目覚ましい発展を続けている。
現在の高校生に、携帯電話の存在意義を聞いてみたところ、大多数が「便利なもの」「必要なもの」と答えていた。上手に使いこなしている生徒は、「インターネットで情報を得ている」「電話帳など、データベースとして使っている」「メールで済まして長電話をしないようにしている」と答えている。少数であるが否定的な意見もあった。「無くても良い」「わずらわしい」「お金の無駄」「依存症になっている」等である。つまり、使い方しだいで天使にも、悪魔にも変化する、両刃の剣なのである。
高校生にとって、携帯電話は無くてはならない存在になりつつある。しかし、授業中、病院内、列車内など人の集まる場所でのマナーの問題もあるし、その使い方によっては、危険な落とし穴が待っている。何でもそうであるが、便利な道具を手にしたときには、自己責任が発生し、自己管理が必要であると肝に銘じておかなければならない。
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