■平成14年(2002)11月号
山梨県中小企業団体中央会機関誌■平成14年度中小企業組合活性化情報
11月号の紙面から
主な内容
●第54回中小企業団体全国大会さいたま市において開催!
●組合青年部全国交流会開催 初のビジネス交流会を実施!
●11月は連携組織推進月間ほか
●コラム「のろし」
●景況情報
●金融アラカルト(谷村信用組合、商工組合中央金庫甲府支店)
●Q&A 「中小企業組合から会社への組織変更について」
●県内トピックス 活動あれこれ
●全国組合活動紹介
●専門家講座 「ISO入門1」中小企業診断士 藤田泰一氏
●MEET THE 理事長「桜町四丁目商店街協同組合 代表理事 前田造氏」
●支所日誌 「ISO9000シリーズ研修会を開催」
●研修日誌
●組合ホームページ紹介 「長坂ショッピングセンター事業協同組合」
●若者の声 |
11月号詳細記事
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若者の声 「安いが一番!」
先月に引き続いて高校生の生活実態を調査したアンケートの結果を見て下さい。9月に甲府市内の高校生343人に良く利用するファーストフード店(正しくはファストフード店)とその理由について聞いてみた。マクドナルドを良く利用する高校生の割合が77%にのぼり、次はモスバーガーであった。
県内ファストフードの店舗数割合はマクドナルドが45%、モスバーガーが22%、ケンタッキー、ミスタードーナツと続く。(電話帳調べ 平成14年1月29日現在)
高校生にとって店を選ぶ理由は「価格が安い」が36%でトップ、続いて「味がよい」が28%だった。「場所がよい」は19%であった。現在の高校生はわがままで、舌も肥えているので、味には決して満足しているわけではないけれども、ハンバーガーが1個59円は、魅力的である。
マクドナルドは戦略でも群を抜いていると思う。ショッピングセンターには必ずあるし、子供が遊べる施設を持っている店もある。メニューも飽きないように常に新しくし、大規模な宣伝もしている。キャンペーンのスクラッチカードは、ポテトやジュースが良く当たるようになっている。
また、最近の注目は、食の安全性の問題である。狂牛病から発展し、外国産牛肉を国産と偽ったり、食品添加物の問題など・・・話題はいくらでもある。高校生も当然意識していて、安全性にこだわりを持っている生徒もいる。各店ごとに安全性についてはPRをしているが、冷めた見方が大半である。モスバーガーなどは新鮮で良い素材を使っていて高品質をアピールしているが、値段が高く、中身がはみ出して食べにくいという欠点がある。
その他の高校生の意見は、ハンバーガーは美味しいけど太るのが心配。目新しい商品が食べたい。時間がたつとまずくなるのが嫌い。栄養のバランスが悪そう。笑顔のサービスがうれしい。マックのハッピーセットのおもちゃを良くして。ジュースを氷無しで頼むと量が少し多くなるのでお奨め。ミスタードーナツでは、ポイントでプレゼントがもらえるので良い。単品で頼もうと思っていても、注文になるとセットにしてしまう。
やっぱり高校生が求めているのは『速い・安い・美味い』である。他の飲食店も美味しいものがリーズナブルな値段で提供できれば、商売になると思う。
昔も今も高校生は、おなかを空かしている。また、多くの生徒はお小遣いをやりくりしながら買っている。デフレの時代もたくましく、前向きに生きることが大切だと思う。
(県教委派遣研修生 奥山誠一)
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