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ホーム「中小企業タイムズ」アーカイブ(書庫)平成14年(2002)5月号

「中小企業タイムズ」アーカイブ(書庫)

平成14年(2002)5月号

山梨県中小企業団体中央会機関誌■平成14年度中小企業組合活性化情報

5月号の紙面から

主な内容
 ●中央会通常総会で受章
 ●コラム「のろし」
 ●景況情報
 ●MEET THE 理事長「山梨県木材製品流通センター協同組合 代表理事 戸栗 敏氏」
 ●金融アラカルト(商工組合中央金庫甲府支店)
 ●Q&A「総会議事録の署名者について」
 ●全国組合活動紹介
 ●活動あれこれ
 ●組合ホームページ紹介
 ●若者の声


5月号詳細記事
「若者の声」 求めているのはやりがいのある仕事
 最近の若者は根性がない。最近の若いやつは何も考えてない。最近の若い連中は我慢が足りない。
など・・・という愚痴を良く耳にする。確かに大人(概ね30歳以上の勤労者)からすると若者の行動が奇異に映り、何を考えているのかわからないという場面によく出会う。
 しかし、いつの時代も同じことが繰り返されてきたのである。いつの時代も若者は既成の概念を打ち破り、新しい時代を築いてきたのである。時代の流れは加速し、ますます混沌とする一方である。だからこそ、若者のことを理解し、未来を託すことが必要である。
 そこで、実際に若者に「働くこと」に関しての考えを聞いた。
 今回取材をした若者は、夜間定時制高校に通いながら深夜にファミリーレストランでアルバイトをしている女生徒である。そのバイトは約3年続けているという。仕事と勉学をしっかり両立させ、来春卒業予定である。
 仕事とは、「生きていくための収入源。でも、やりがいがないと続かない」
 アルバイトは、「ファミレス。今までのバイトの中で一番あっているし、人間関係が良い」
 今までアルバイトを辞めた理由は、「時間的に合わなくなった」「人間関係が悪かった(差別された)」
「最初の約束と違うことが多くなった」など・・・
 就職したい企業は、「みんなで一生懸命仕事をしているところ」
 就職するにあたっての不安は、「倒産・リストラ・・・」
 店などの経営は、「してみたい。占いの館!かなぁ?・・・」
 フリーターは、「有り。理由がきっとあると思うから。私は好きだ」
 大企業のイメージは、「遊んでいる人が多い?」
 中小企業のイメージは「親会社に振り回されている?」
 中小企業などの組合は「よくわからない。知らない」
 親の仕事は、「知っている。けど詳しい内容は?・・・」
 話を聞いているうちに仕事(働くこと)に対する考えが、おぼろげながらはっきりしてきた。働く上で最も 大切なのは『やりがい・生きがい』であって「給料・休暇」ではないこと。私たちがいつの間にか現実の社会の中、忘れていたり、あきらめてしまったことなのかのもしれない。若者はある意味では純粋であるし無知(知識不足・経験不足)である。故に、何も考えていないように見えたり、理解できない行動をとることもある。純粋な若者をやりがいのある仕事に導いてやることは、私たち大人の責任なのかもしれない。(県教委派遣研修生 奥山誠一)


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