■平成14年(2002)3月号
山梨県中小企業団体中央会機関誌■平成13年度中小企業組合活性化情報
3月号の紙面から
主な内容
●第3回中小企業人材確保交流会開催
●総会準備における注意点
●のろし
●景況情報
●官公需適格組合部会を開催
●MEET THE 理事長
●業界最前線
●シルバー人材センター連合会
●活動あれこれ
●支所日誌
●一問一答
●コーヒータイム
●知っTEL
●健康管理コーナー |
第3回中小企業人材確保交流会開催
昭和町アピオで求職者250名と求人企業71社が一堂に会し交流
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希望職種など記入し、
受付を行う人達 |
企業の仕事内容を
熱心に聞く求職者 |
主催者あいさつを行う
望月清作副会長 |
本会では、求職者と求人企業との第三回交流会を二月十九日(火)昭和町のアピオにおいて開催した。同交流会は、過去最悪の雇用情勢の中、潜在的に人材を求めている企業側と、過去の経験や技術・技能を持った求職者の就職ニーズとのミスマッチの解消を目的に開催した。
雇用情勢は、全国の失業率が昨年十二月現在で五・六%を記録、また県内の有効求人倍率も昨年十二月現在で〇・七八倍と過去最悪の数値を示している。このような現状の中、製造業、IT関連業種、運送業、信用組合、建設業、印刷業、介護支援事業、警備業等県内の求人企業七十一社、求職者二五〇名が一堂に会して交流会を開催した。
開会セレモニーでは、当会望月清作副会長が「厳しい時代ではありますが、中小企業は、常に優秀でやる気のある人材を求めています、皆さんも頑張って求職活動をしてください」と求職者に対し激励するとともに、求人企業に対しては「私のところもそうですが、中小企業は常に優秀な人材を求めています、今回のこの機会に是非とも良い人材を探し出し採用につながるよう頑張って頂きたい。このような事が現状の雇用情勢打開につながるとともに、経済の活性化にもつながる。」と要請し開会の挨拶を行った。続いて、協賛団体の社団法人山梨県シルバー人材センター連合会、後援団体の山梨労働局及び山梨県の紹介を行なった。
会場では、求人企業ごとのブースを設けていた。職を求める求職者は、参加企業名簿の仕事内容等を参考にしながら、希望する企業ブースを訪れて人事担当者から仕事内容、給料、休日、勤務時間等の採用条件の説明を熱心に聞いていた。
また、山梨労働局の設置した各種助成金相談コーナーや、社団法人山梨県シルバー人材センター連合会が設置した高齢者相談コーナーには、求人企業や求職者が助成金制度や、就職に関する相談に多く訪れていた。
当日会場に新しい職を求め、来場した五〇才代の男性は「営業の仕事をしているが、賃金が低いので転職先を探しに来た。介護の資格を持っているので今日も介護に関係する会社があるので期待している。」また、二〇才代の女性は「臨時で働いているが、資格を取得し、資格を生かせる仕事を探しに来た。」、四〇才代の男性は「現在働いている会社で休業補償(賃金の六〇%)を六月まで受けているが、会社に出勤しなくても良いので金属加工の仕事を探しに来た。」と述べており、資格を生かした仕事につきたいことや、雇用情勢が厳しい状況が伺えた。
また、今回の交流会に求人で参加したシステム設計を行う企業の人事担当者は「今回初めてこのような事業に参加させてもらったが、新聞の広告から非常に会社のイメージアップにつながった。今回システム設計等の技術者を募集したところ二〇才代から四〇才代の男性約十名が訪問してきた。採用してみたい方も何名かいた。」また運送業者は「四〇才代から五〇才代を希望していたが、六〇才代がほとんどだった。今回は期待はずれだった。」と感想を述べており、ミスマッチの現状も浮き彫りとなった。
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