10月号詳細記事
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MEET THE 理事長
「大手業者との棲み分けによる生き残りを!」
山梨県レンタカー協同組合 理事長 古屋 勇
○県内のレンタカー業界の状況
山梨県の状況を話す前に、まず全国の動きをお話ししましょう。
ここ1〜2年全国のレンタカー業界でバスの売上が大幅にダウンしています。原因としては昨年2月の規制緩和により営業用バスの認可が容易になった為レンタカーの需要が減ったことと、長引く不況によって社員旅行等の利用が減った事が考えられます。
また、貨物・乗用車を見てみると、売上自体は微増となっています。しかし、稼働率の割には売上は上がっておらず、極端な薄利多売になっています。これに関しては大手のレンタカー業者の大幅な値下げの煽りを受けた事が上げられます。その結果、忙しい割に売上が伸びないといった状態になっています。
山梨の状況を見ますと、全国的にバスの売上が下がっている影響を受ける形で、バスを主力に営業している組合員が多い山梨では非常に苦戦を強いられていると言えます。
○棲み分けによる共存
先だって大手業者で2割程度の値下げがあり、それに伴い組合員でも値下げを行わざるを得ない状況になってきました。しかし、資金力で上回る相手に値段競争をしていては、近い将来パンクしてしまうことは間違いがありません。
小企業者が多く集まる組合で大手業者に対抗するにはどうしたらよいか?これが現在組合が抱えている最大の問題点と言ってよいでしょう。
他県で、大手に対抗するために、バスのランクを下げたものを共同購入し、棲み分けを図ろうとしている事例があります。
このように、大手業者と真っ向から挑むより、オリジナリティを打ち出して共存を模索していくことが重要な時代になってきたような気がします。
○組合の未来
現在レンタカー業界は非常に苦しい状況に追い込まれています。
こんな時だからこそ協同組合が何故存在しているかを、もう一度考え直して独自の方法で運営していかなければならないでしょう。
まず一歩として、業界のことを一人でも多くの方に知っていただくために、組合ホームページを開設してレンタカー業者のPRを図っていこうと考えています。
いきなり大きな事業をやろうとしても無理がでます。「できるところから少しずつ」を念頭にがんばっていきたいと思います。
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組合最前線「組合のホームページ」
県内でもホームページを持って、情報を発信する組合がどんどん増えています。そこで、最新の組合ホームページを紹介します。
1.河口湖ショッピングセンター事業協同組合 (
http://www.scbell.co.jp)
2.山梨県カーリサイクル協同組合 (
http://www.noanet.ne.jp/yamanashi-carrecycle/)
3.ログクラフト事業協同組合 (
http://www.comlink.ne.jp/~log/)
4.住まいの友協同組合(
http://www.comlink.ne.jp/~johokan/)
5.山梨県システム輸送協同組合(
http://www.chuokai-yamanashi.or.jp/kumiai/system/index.html)
6.山梨県レッカー事業協同組合(
http://www.chuokai-yamanashi.or.jp/kumiai/wrecker/index.html)
7.山梨県美容業生活衛生同業組合 (
http://www.biyou-yamanashi.net)
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